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【サプライヤー訪問シリーズ2024  玉ねぎ🧅/株式会社 産直南島原さん@長崎県南島原市 】<後半>

2024年11月14日
イベント

産直南島原さん編・後半です🧅🌟🥔!

さて、お待たせいたしました!
弊社のグリーンコープ(以下GC)専⽤商品の餃⼦に使われている⽟ねぎを⽣産されている産直南島原さんの取材、後半の模様をお届けいたします!

土の性質を生かした元気な畑を目指して

産直南島原 代表取締役の林⽥さんが何度も⾔われていたのは畑の「地⼒(ちりょく)」。
「⼈間と⼀緒で、健康だったら多少のことは「気のせい」で済みます。健康な畑、元気な畑だったら⼤丈夫。⼈間で⾔うと、飲み会など不摂⽣が続くと不健康になるでしょう。健康な畑でないと。」
と笑顔で語られました。

畑に愛情を注がれる代表の林田さん(写真中央)、甥の伊藤さん(右)
畑に愛情を注がれる代表の林田さん(写真中央)、甥の伊藤さん(右)

産直南島原さんの圃場は過去の噴⽕でもたらされた⽕⼭灰⼟でできた⼟壌でいわゆる「⾚⼟」。⾚茶⾊で⽔はけがよく、ミネラルが豊富で、農薬や化学肥料に頼らない野菜栽培に適しています。
とはいえ、やはり作物を育てるのにはしっかりとした⼟づくりが必要。
⼀つの畑の基盤整備に5年くらいはかかるそうで、例えば⼟が整っていない状態でジャガイモを作るとそうか病※ が出るそうです。(※そうか病:ジャガイモの代表的な病害。ジャガイモの表⽪にかさぶたのような病斑が現れるのが特徴)
⿅児島のさつまいもはモトグサレ病が問題になっていますが、どの⼟地の農家さんにとっても病害への対策は避けて通れない道のようです。

また、産直南島原さんでは鶏糞の堆肥を使⽤しています。鶏糞は近隣の養鶏場から購⼊しており(鶏糞は乾燥するとサラサラになるそう)、BM⽣物活性⽔で発酵させて使⽤します。窒素や肥料分を補うのに適しているそうです。街中では匂いがきつく使えませんが、この⼟地でなら問題なく使⽤できるとの事でした。
このほか、かきがら⽯灰、有機肥料も使っておられます。

会社の敷地内の一角にBM生物活性水の貯留タンクがありました
会社の敷地内の一角にBM生物活性水の貯留タンクがありました

このように、ミネラル分たっぷりの元々の⼟の性質を⽣かしながら、さらに堆肥や肥料を⼯夫することで畑の「地⼒」を底上げし、無農薬で美味しいジャガイモと⽟ねぎを作っておられることが分かりました。
また、⻑年同じ畑で作ること(連作)もできているということです。
⽇々元気な畑を作ることを⽬指し、努⼒を続けている様⼦が伝わってきました。

いよいよ収穫した玉ねぎとのご対面!

また、収穫した⽟ねぎは除湿機やエアコンを使⽤してしっかり乾かします。
湿度が⾼いと腐ってしまいますが、⾵通しの良い環境に置くことで⻑期保存が可能になります。

コンテナ毎に玉ねぎの重量を計測していきます
コンテナ毎に玉ねぎの重量を計測していきます

貯蔵する場合も換気が必要なため、外部の専⽤冷蔵庫に預けているとの事でした。⽟ねぎは9⽉頃まで保存しているそうです。

そしてようやく、念願の⽟ねぎとの対⾯の時がやってきました!
収穫後の⽟ねぎの袋詰めを⾏っている作業場にお邪魔すると、従業員の⽅々が各々の持ち場につきテキパキと作業を⾏っておられました。

真剣に玉ねぎの出荷作業に勤しむ従業員の皆さん
真剣に玉ねぎの出荷作業に勤しむ従業員の皆さん
ばらつきが少ないよう、一袋の重量を計測しています
ばらつきが少ないよう、一袋の重量を計測しています

それぞれの役割を⼿際よくこなし次の⽅へバトン(⽟ねぎ)を渡すその姿はチームワーク抜群でした。
少しだけ⽟ねぎの根元付近に残った⼟も、⼀つ⼀つ綺麗に拭き取っておられる姿が印象的でした。

丁寧に手作業で玉ねぎを綺麗にされていました
丁寧に手作業で玉ねぎを綺麗にされていました
出荷前の玉ねぎが所狭しと並べられていました
出荷前の玉ねぎが所狭しと並べられていました

また、会社には倉庫のような⼤型冷蔵庫が3つ備えてあり、ジャガイモや⽟ねぎを保存できます。冷蔵庫には140t、およそ7500コンテナが⼊ります。
パレットを使⽤するようになった事でかなり省⼒化が進んだそうです。

環境対策についてもお伺いしたのですが、有機肥料を使⽤していること、地産地消のモノの流れ、「循環(鶏糞を使⽤し、⼟を作り、野菜を育てる)」といった基本的なシステム⾃体が環境に適応したものになっているようです。

繰り返し使えるGCさんの折りたたみコンテナを使うことも環境対策につながります
繰り返し使えるGCさんの折りたたみコンテナを使うことも環境対策につながります

GCさんの「葉っぱマーク」ってなに?


そして印象的だったのがGC独⾃の認証「葉っぱマーク」についてのお話でした。
GCさんでは組合員の⽅が⼀⽬で栽培内容が分かるよう、カタログの中で⻘果に独⾃のマークを表⽰されています。
GCの担当者さんによると、⻘果に表⽰するマークの中で最⾼の「四つ葉マーク」は実は有機JASよりも厳しい基準を設けているとのことでした。(化学合成農薬と化学肥料を3年以上使わずに栽培)
また、有機JASの認証をとるには費⽤が発⽣しますが「四つ葉マーク」取得には費⽤がかかりません。
産直南島原さんでは来年⽟ねぎを「四つ葉マーク」表⽰にするということで、
「四つ葉マークを前⾯に出していきたい。もっと広く四つ葉の意義を⾔っていかないかんよね」とより組合員の⽅に安⼼・安全な作物が届くようにと積極的でした。

GCさんのカタログでは葉っぱマークで各商品の栽培内容を案内しています
GCさんのカタログでは葉っぱマークで各商品の栽培内容を案内しています
取材中にちょうどやってきたGCさんのトラック。安心安全な商品を運んで走ります
取材中にちょうどやってきたGCさんのトラック。安心安全な商品を運んで走ります

今後の展望、そして未来へ

今後の展望としては、
「近年、資材の値上げにより農業を取り巻く状況はますます厳しくなっているが、GCさんや多くの取引先さんとの産直取引に⽀えられながら、⽣産活動を続けることが出来ている。
これまでにも増して⽣産に励み、顔と顔の⾒える関係を⼤切にしていきたい。
また、気温も年々変わってきている。本来は温度が違えば管理の仕⽅も変わってくるはず。年々暑くなっているので前倒しに⾏こうかと思っている。そして、作付けも増やしていきたい。」
と語っていただきました。

ともに働くメンバーについて嬉しそうに親しみを持って語り、また⽟ねぎの作業場では従業員さんと並んで写真におさまる姿がお茶⽬だった林⽥さん。

出荷直前の玉ねぎを手にとる従業員の方と林田さん(写真右)
出荷直前の玉ねぎを手にとる従業員の方と林田さん(写真右)

会社の⽅々と肩を並べて和気あいあいと、そしてコツコツと⼟を作り、野菜作りを続ける⼈間味溢れる魅⼒が農業にも⽣かされているのだと感じました。

また、産直南島原さんではほとんどの家庭で後継者が育ち、親⼦⼆代で農業を頑張っておられます。
農業の⾼齢化と若者離れが叫ばれて久しい昨今、それを感じさせない、農業を強く愛し未来を担う若者が育っている元気な⽣産者グループと⾔えます。

これからも楽しくやる気溢れる従業員の皆さんと育てる、南島原の美味しい⽟ねぎをお待ちしています!
取材へのご協⼒ありがとうございました☺️

※サプライヤーとは、原料供給者さんのことです
※産直南島原さんの玉ねぎは、グリーンコープ専用の餃子に使用している原材料です

 

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