【サプライヤー訪問シリーズ2024 キャベツ🥬/白石農園@熊本県阿蘇郡高森町】<後半>
白石農園さん編・後半です🥬🐂✨
さて、お待たせいたしました!
弊社のグリーンコープ(以下GC)専用商品の餃子に使われているキャベツを生産されている白石農園さんの取材・後半の様子をお届けいたします!☺️
2番目に見せていただいた畑では、今シーズン最後の定植が行われていました。あらかじめ育てられた数々の苗はまだまだ小さく、とても大きなキャベツに育つ姿を想像できない程です。
この日は外国籍の従業員の方々が朝早くから作業をされていました。
何と去年までは奥さんと2人で農業を行っていた白石農園代表の白石さんですが、現在は外国籍の方々を含めて従業員8人で畑を管理されています。インドネシア、ベトナム、パキスタンなど出身は様々。人材募集の広告は出しておらず、「一度お試しで研修に来ていたメンバーが『白石さんのところで働きたい』と集まってくれました」との事でその人望が伺えます。
平均年齢30代と若いメンバーが集まり、「給与はボーナスを含めしっかりあげたい。みんな本当にしっかりと働いてくれる。やる気がある人たちと仕事をするのは楽しい」と力を込めて語りました。
従業員の皆さんは時に談笑しながら器用に機械を使い、広大な面積の畑の植え付けを進められていました。
この畑の収穫は11月予定との事で、今秋には大きなキャベツが列を成した畑が広がっていることと思います。
3番目に見せていただいた畑は※慣行栽培の畑でした。(※慣行栽培:法律で認められた農薬、肥料を基準の範囲内で使う一般的な栽培方法のこと)ここはGCさん基準の畑ではありませんが、信じられない位に足が沈むほど土がふかふか。驚きのあまり「土が柔らかいですね」とお伝えすると、とても嬉しそうに「まだまだ!」と仰る白石さん。
5/10前後に植え付けをした畑という事で、最初に見た畑と同じく収穫間近で、立派なキャベツが所狭しと育っている状態でした。
さらに驚いたのはすぐ近くの畑に放牧された赤牛が悠々と草を食(は)みながら歩いていた事でした。この辺りでは珍しくない光景という事で、帰り道でも他の畑にいる赤牛の姿を度々目にしました。小さなことに捉われない、大自然に抱かれた阿蘇の農業のスケールの大きさを目の当たりにした一場面でした。
また、環境の取り組みについてもお伺いしました。
まず段ボールを使用せず、鉄コンテナや折りたたみコンテナを使用することでゴミを削減しています。
また、「農業は排泄物から野菜が作れるところがいい。捨てるところがない。」と仰る白石さん。化学肥料を使わず堆肥として動物の糞を有効活用できる農業(循環型農業)は、本来土に還るはずの有機物をきちんと畑に戻す事で”土”を育み、地球のサイクルの一端となっています。
今でこそどんどんと畑を拡大し、キャベツ農家として順風満帆に見える白石さんですが、実は15〜28歳まで自衛隊員として任務にあたられていました。
その頃に行っていた整備の仕事や、学んでいたマネジメントの知識が今に生きているそうです。
自衛隊を除隊後、すぐに農業を初めて12年。農業を「天職」と語ります。
「喜んでもらえるもの、必要とされるものを作る」という一心でキャベツ栽培を続けてこられました。
方針の違いから両親とぶつかることもありつつ、7年間で2000万円あった借金を返すこともでき、今では5人のお子様もいらっしゃいます。
「コストを下げて良いものができたらめっちゃ面白くなる。我流といえば我流かもしれないが、好きなことを突き詰めてやっている。畑で色々な試みをしてみて、失敗することもあるけど面白い」と笑顔で語ってくださいました。
白石さんに今後の目標を聞くと、現在指南していただいている師匠を抜き、九州のキャベツ農家で1番になりたいという野望を聞かせてくださいました。
ハングリー精神旺盛で意欲に満ちた白石さんですが、その強みは人に信頼して任せることができるという点かもしれません。
とある畑も信頼の置ける従業員メンバーに管理を一任し、「ここは自分の手が入っていません」と語るその姿はどこか誇らしげでした。
また実はあと15年後、55歳になったら農業を引退予定で、事業家になりたいとのことでした。
「できるところまで可能性があればやってみたい。」と、果てしない可能性を感じさせるその瞳の輝きは、阿蘇の大地に在る雄大な自然の豊かさに育まれたものかもしれません。
阿蘇の皆さんの大きな希望を蓄えたキャベツを、今後とも弊社の餃子に使わせていただけましたら幸いです。
取材へのご協力ありがとうございました☺️
※サプライヤーとは、原料供給者さんのことです