コラボ餃子第5弾は特別編、ウクライナのヴァレニキ
みなさんこんにちは、餃子のビッグファイブです。
いつもは南九州の素材を活かすコラボ餃子シリーズですが、今回は特別編!
国境を超えた餃子、「ウクライナのおいしい餃子 オレナさんのヴァレニキ」の発売が決定いたしました。

オレナさんと娘のナタリーさん、鹿児島県フードバンクセンターの皆さんと
このヴァレニキは、一般社団法人鹿児島県フードバンクセンターさんからのご依頼で開発がスタートしました。
鹿児島県フードバンクセンターさんは、主に企業や農家から発生する、まだ十分食べられるけれども余っている食品を寄贈してもらい、食べ物を必要としている人のもとへ届ける活動を行っておられます。
具体的には福祉施設やこども食堂、幼稚園などへの無料配布などをされています。
そして、鹿児島県フードバンクセンターさんはウクライナから避難されてきた方々への支援も行っておられます。
鹿児島にも学生、社会人の方、様々なウクライナの方々が避難をされています。
そんな中、「魚の提供だと食べると終わるが、魚の釣り方を教えると支援が継続する」というコンセプトの下、ウクライナの方々の食糧支援をするだけでなく、継続的な支援をしたい!ということで今回のウクライナ郷土料理「ヴァレニキ」商品開発のお話が持ち上がったそうです。
こんなきっかけで、ウクライナ出身のオレナさんのレシピを元にウクライナ餃子「ヴァレニキ」の開発がスタートしました。
オレナさんに聞く!ヴァレニキって、どんな餃子?
オレナさんは語学が堪能!数カ国語を操るまさに才女です。(なんと日本語も通訳なしで会話ができます!)
二人の子どもさんと共に昨年、日本に来られました。娘のナタリーさんは、モデルもされています。
表情も話し方も優しく、一緒にいるととっても癒されるお二人です。
オレナさんにヴァレニキはどのような存在か伺ったところ、昔からの伝統料理で、家庭で作るのが「daily life(日常)」だそう。
ウクライナの方々には大変馴染み深い、家庭料理なんですね。
基本は食事として食べるそうですが、中に入れる具はさまざま!
さくらんぼを入れたり、クリスマスの前には肉が入っていないヴァレニキを作ったり、夏のお祭りで食べたり。色んなイベントに欠かせない、まさにウクライナの方々の文化に根付いたメニューだと言えるようです!
また、ずばりヴァレニキの魅力とは…
「お腹いっぱい、おいしい、重たくない!」とのこと。
外食などでメニューに迷った時も、「ヴァレニキだったら間違いない!」と即決できるそう。
ウクライナの方にとって味の点でもしっかり信頼感のあるメニューだと言えそうです。
冷凍してストックしておける点も便利とのことでした。
日本の餃子との違いは、「似てるけど、餃子でもboil(煮る)する」!
日本は焼き餃子がメジャーですが、ヴァレニキは水餃子のようにグツグツと煮て食べるのが一般的!
時間が経つと皮が固くなるため、焼いて食べることもあるそうです。

笑顔が素敵なオレナさんと娘のナタリーさん
オレナさんのレシピを元に、ヴァレニキを開発!
11月、まずは実際にオレナさんが手作りしたヴァレニキを試食させて頂くことに。
皮も手作りし(生地を混ぜ合わせてこねるのがなかなかの力仕事)、ヴァレニキの中に入れるカッテージチーズ(何と炊飯器でできるそうです)もオレナさんお手製!
出来立てを、熱湯で茹でていただくことに。
ヴァレニキにかけるのはタレではなくバター!(この日は無かったですが、サワークリームもよく合わせるそうです!)
また、ベーコン・玉ねぎを刻んで塩コショウをかけ、炒めたものもトッピングで。
いざ、人生初のヴァレニキを食べてみるとー
…こ、これがヴァレニキ…! いつも食べ慣れている餃子とは全く違う美味しさ。
お味は餃子というより、ラビオリのようなパスタに近い感覚。
餃子のようにたくさんの具材を入れない分、素材を生かしたシンプルな味わいが感じられる良さがあります。
くどくないので、いくらでも食べてしまいそう。
皮、具や付け合わせでこんなに違う雰囲気を醸し出せるとは、やはり餃子は奥が深いです。
普段の餃子とは全く違う魅力のあるヴァレニキ。
このウクライナ餃子をたくさんの人に食べてもらいたい。
そんな思いを胸に、この日、ビッグファイブは新しい餃子の扉を開きました。

形もそれぞれで、何だか可愛い?手包みでの試作品
□試作第2弾、試食会!
・今度はいよいよ機械での試作!通常は水餃子を製造している機械で、ヴァレニキを製造!
試作第1弾の反省を踏まえ、少し具と味付けを調整、サイズが小さくなり食べやすさもアップしました。
…そして、ご来社頂いた鹿児島県フードバンクセンターさんと試食!
「美味しい!!」
試作第1弾を踏まえての味付け調整が奏功したのか、鹿児島県フードバンクセンター 村上理事長からうれしい納得の一声をいただきました!

「美味しい!」とうなる鹿児島県フードバンクセンター・村上理事長(画像手前)
□試作第3弾!
・来鹿されているウクライナの方々から「少し味付けが薄いかも?」との声を頂いた結果、味付けを調整することに。
より味わい深いヴァレニキになりました。
ようやく無事に試作を終え、3月の本製造を迎えました。
ヴァレニキを通じて、伝えたいこと
オレナさんに、このヴァレニキを通じて伝えたいことをお伺いしました。
「ヴァレニキは、忙しい人の力になる。特に、同じお母さん世代の方々にとって。」
との事でした。
少し、ドキッとしました。
ビッグファイブのはじまりは、お母さんのまごころ餃子。
創業者のちゃこばあちゃんはシングルマザーで5人の子どもたちを育てました。
簡単で美味しく、栄養もある餃子を作ることで、
忙しいお母さんたちに少しでも楽をしてもらいたい。家族で過ごしてもらいたいー
そんな弊社の思いと、オレナさんの思いやりの気持ち、
家族を思うウクライナのお母さんたちの気持ちが重なったように感じました。

オレナさんの愛情が詰まったヴァレニキです
いわば、ふるさと納税のウクライナバージョン
鹿児島県フードバンクセンター 村上理事長から、
「ウクライナ避難民の方々の在留期限は原則1年間までしか保証されていない。ワーキングビザが取れればそれ以上の期間も日本で生活できる。1年後、どうなるのかわからない。ウクライナの方々は先行きが見えずとても不安な状況。
ヴァレニキは、いわば【ふるさと納税のウクライナバージョン】として日本の方々に購入してもらえると嬉しい。」
とのお話も頂きました。
今回の「ウクライナのおいしい餃子 オレナさんのヴァレニキ」は税込500円にて3/20(月)にビッグファイブオンラインショップで発売開始!
たくさんの日本の食卓に新しい風を吹き込んでくれそうな予感がします。
売上の一部はウクライナの方々の支援金にあてられます。
実際に手に取って、召し上がって頂くことで伝わるものも多いと思います。
どうか全国の方々に、そしてウクライナから避難されている皆様にこのヴァレニキを味わって頂くことで、小さな幸せがお届けできますように!

ウクライナの民族衣装「ヴィシヴァンカ」を
身に纏ったお二人!
どうぞヴァレニキを召し上がれ